シシリは見回して、この空間に出入り口がないことを気に留めた。彼はイオが話していることから少しばかり気が逸れていた。そのため、イオの手元に戻っていた杖は彼を睨みつけるような表情を浮かべた。それからシシリはおよそ杖に向かって口を開いた。 「出入…
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